金融パニック、株は乱高下を繰り返しどこかで収縮する。
こうなるのは分かっている。もともと、株取引には実態がない。実態がないものをあるかのように錯覚して、取引している。それが経済活動である。ある面、日本人が好きな般若心経の色即是空の世界である。そして、その錯覚を錯覚として楽しむのが、空即是色の心境でもある。今は、乱れの状態である。自然界も、人間が仮想で作り上げた金融取引の場も、原理原則は同じである。エネルギー保存則は適応されるし、エントロピーの法則も適応されるはずである。なぜなら、金融の経済モデルも、人間の頭が数理的に導き出した世界だからである。つまり、その法則は、物理の法則、数理の法則に従うことでもある。
人は、洗脳される。実態のないものをあるかのように錯覚させられる。群集心理でもある。今でも覚えているのは、トイレットペイパー騒動である。石油危機のとき、だれかが、トイレットペイパーがなくなるという風評をながした。実際は、需要と供給とが、あっていたわけであるから、あわてなければ、どうなることでもなかった。しかし、不安心理である。一週間に一人一バックで十分だったのが、なくなるという不安から、3?4パック買いあさったのである。それで、どうなるか、需要が4倍増えた。供給がたりなくなる。たしかに、トイレットペイバーはなくなった。余計拍車が掛かる。3?4パックではたりない。10パックあるなら、10パック、全部買いあされという心理が働いた。それで、日本の小売りからトイレットパイパーはなくなった。どこへいったか、各家庭の戸棚の中に多量に詰まれたのである。
だれもが、右肩上がりを期待する。経済活動は、半永久的に続くものだ。しかし、それは半分は嘘である。半分は正しい。地球は孤立系であり、そこが飽和すれば、どうすることもできないからである。今までの破壊と創造のプラスの経済活動であれば、半永久的には続かない。戦争の縛りにより、町や作ったものを破壊することが出来なくなったからである。本格的な戦争をすれば、核戦争となり、世界が終わるからである。そして、石油の燃料も限界があり、これ以上、エネルギーの放出を増やせば、地球温暖化で世界はやはり終わるからである。
だから、世界の多くの人が、このままの状態ではありえないと感じたのである。だから、サブプライムローンの矛盾が露呈し、バブルがはじけたのである。返せない人にお金を貸したのである。返せる論理は、たったひとつしかない、買ったときよりも、いつも、その価値があがること、つまり右肩上がりが前提なのである。借り手には、返す能力はない、しかし、貸した側には、それは債権として残っている。その債権を色々な手法にわけて、金融派生商品に分割し分散し、全世界にウイルスのように撒き散らしたのである。アメリカの経済が右肩あがりで、どんどん、エネルギーを放出し、繁栄を続けていられる状態ならいい、しかし、地球温暖化や汎アメリカ主義の弊害で、ブレーキが掛ってきた。だから、だんだんと、仮想から現実へと醒めていったのである。そうなれば、銀行の預金引き出し騒動と同じである。ある意味、トイレットペイパー騒動と同じである。疑心暗鬼になって、パニックになり、だれもが、ばばを取りたくないと思ったのである。自分がもっている債権が、裏書、裏書と回し手形のような形であれば、最終的に、その内のいくつかは、サブプライムローンの一部であり、債権と思っていたものが、実は不良債権だと考えれば、取り付け騒ぎが起こるのは当然である。
株の乱高下はしばらく続く。取り付け騒ぎが起きた場合いには、資本注入が正解である。しかし、今回の金融パニックの根源は、金融派生商品が目くらましのように、不安を煽るからである。普通は、債権と債務はある程度、対応している。それが、どこでどうなっているか分からないところに原因があるのである。しばらくは、つづくはずである。そしてどこかでランデングする。世界の株価は、バブル分下がる。世界の投資家は、迷うはずである。なぜなら、利ざやを得なければ、死滅するからである。世界のビジネスモデルはあきらかに変わる。エコと地球温暖化阻止である。グリーン化である。それを具現化できるところ、その技術のあるところに、資金は流れる。世界の投資家が冷静に物事を見つめれば、確実に日本の株は上昇する。もし、上昇できなければ、上昇を抑える仕組みがこの国にはあるということである。政権が変わり、官僚改革をすれば、世界の投資家の反応は一気に日本へと向かう。それは、まちがいないことだと予見する。
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