ニコチン中毒になる前に禁煙はしたほうがいい。
長年、ずっとたばこを吸い続けてきた。健康診断でも、定期的な診療受診でも、たばことの因果関係があるといわれている病気に関しては、特に指摘されたことはない。しかし、たったひとつだけ、確かだと私でも確信することがある。それは、たばこを吸うのは、体力が必要だということである。あきらかに、たばこには、有毒成分が含まれている。喫煙者はその毒を取り続けているわけであるから、人にある体の免疫防御機能は、それを排除しようと悪戦苦闘するはずである。できるだけ、ニコチンや他の有毒物質を、排出しようとする。その免疫防御機能が、低下したときに、発がん性物質をとり続けていれば、発ガンする可能性は高くなる。ある意味、非常に単純な話である。体力を使うというのは、その有毒物質を対外に排出する時のエネルギーが消費されるからである。
もう、たばこをこれ以上吸い続けては、体力がもたないと感じたため、ぴたりと禁煙をした。禁煙と血圧との関係よりも、あきらかに、肥満と血圧の関係の方が深いことがわかった。俗に言われている喫煙の弊害よりも、栄養過多、肥満、運動不足に起因する成人病の方が怖いというのが分かった。確かに、家系的に、ガンでなくなった人が自分の親族(血のつながり)にいれば、たばこは、やはり、止めたほうがいい。やはり、遺伝というのはどうしても、人の生体機能に影響を及ぼす。がんで亡くなった人がいれば、免疫機能がどこかで、弱くなる可能性がある。それがすべてではないが、喫煙により、その確率が高くなるのであれば、そく、たばこは排除したほうがいい。
人にも慣性が働く。これは習慣である。自然と、たばこをやめても、たばこを吸っていた状態や環境を維持しようとする。たばこがなぜ、ダイエットかということは、有毒物質を排除しようとする際に、取り入れた栄養分もいっしょに、外に出すからである。なぜなら、自分自身、禁煙をしてから、下痢をしなくなったのである。そして、食事量が同じであれば、その分、体重が増えたからである。
たばこが、100人中、100人に対して、害があるかとは、一概には言えない。何をもって善悪を判断するのかによって、話が変わるが、少なくとも、健康で長寿を美徳とすれば、たばこによって、体力を使い、運動不足を補う場合も人によってはありえるからである。たばこをすっていて、しかも、健康で長寿の人がいるのも事実である。しかし、それが、すべてに当てはまらない。自分の持っている体の機能がどういうものかで、喫煙の影響が極端に変わるからである。栄養過多、運動不足も健康に重大な影響を与えるのもまた事実である。
長く生きたから、それがどうこうといえる立場ではないが、やはり、命を受けた以上は、その命を有効に利他のために使いたいと思うのが、心情である。自分の命は最後まで、自分で責任をもつ。そのためには、たばこは、どこかで、止めたほうがいい。たしかに、すったときの、ハイの気持ちは捨てがたい。しかし、そのハイの気持ちは、走ったときや、歌ったときや、踊ったときにも、味わえるものである。それは、たばこをすったハイの気持ちよりも、もっとすがすがしいハイな気持ちである。
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