地球温暖化の被害が局所的に重なれば
地球は、ひとつの孤立した部屋である。月は孤立した部屋ではない。月の表面は、直接果てしない宇宙空間と接している。地球には、なぜか水があり、それが、水蒸気として、地球の表面を覆っている。それが大気と海との循環になっている。地表は、温められて、水は蒸発し、上昇する。当然に、上空に行けば、圧力はさがり、温度も下がる。暖められた水蒸気は、上空で冷え水滴になり、くもとなり、ある一定の値を超えれば、重力で下に落ちていく。地表が冷たければ、雪になり、暖かければ、雨になる。あたりまえの気象現象である。
地震は、避けることができない。人為的な操作で、地震が発生するとは思えない。地震発生と人間の文明とは、今のところ、因果関係はない。あきらかに、人為的に巨大地震発生を制御することは不可能である。しかし、異常気象は、地球温暖化と無関係ではない。昔から異常気象はあったが、それが今後は、局所的、ゲリラ的、巨大化するのは間違いない。
地球温暖化が加速するのは、温室効果ガスの量が増えるからである。シベリアの永久凍土の中には、巨大なメタンガスが封印されている。それが、地球温暖化で溶けて、大気中に放出されている。CO2もメタンガスも水蒸気も温室効果ガスである。もちろん、大気中にそれはある。あってあたりまえ、ないと困ることになる。太陽から届く光のエネルギーが地面に吸収され、それが、夜、赤外線(熱)の形で、放射される。温室効果ガスがこの熱を吸収し、再び、大気にもどしているのである。それがあるため、地球の平均気温が15度に保持されている。そのために水が液体として、地球上にある。もし、温室効果ガスがなければ、マイナス18度になり、水は、液体として存在できない。すべてが、氷の世界になってしまう。CO2やメタン等の温室効果ガスがどんどん放出されている。地球の温度がどんどん上がってくる。太陽からのエネルギーは、ほぼ一定である。人間が増加して、文明が発達すれば、どんどん、温室効果ガスは出てくる。当然に、水蒸気も増えてくる。密閉した空間で、ストーブをたけば、内部の温度はどんどん上がってくる。それと同じである。
それが、平均化されていればいい。均一な状態であれば、変化はない。何も起きない。そして、エネルギーは保存される。この地球にあるものは、この地球にあるエネルギーと太陽から与えられるエネルギーの総和である。地球上にあるものは、エネルギーは形をかえるだけで、地球の外に出て行かない限り、地球がうまれてから、今までの間のエネルギー量は、変化がない。それがエネルギー保存の法則である。しかし、太陽からのエネルギーは、常に加え続けられている。入る量と出る量が同じでなければ、いずれ、地球はパンクする。もちろん、太陽は膨張している。その熱量も増えている。温室効果ガスが同じであっても、何万年、何億年の単位で時間をみれば、どこかで、地球はパンクする。
地球は球であり、しかも自転をしているし、太陽の周りを公転している。それに傾きをもっている。太陽の光は均一にはあたらない。強いところと弱いところがあるし、そこに、水蒸気の塊の分布のかたよりがある。温度差があるのは、圧力差があるのと同じである。対流を生み、嵐を生む。エネルギーとは、熱量である。それが、単位時間あたり、単位面積あたりにどれだけ、変化したか、それが、一番重要なファクターである。その熱量、(温度や圧力の差)が激しければ激しいほど嵐を生むのである。同じ3000mの山でも、とがった山と平坦な山では、傾き(勾配)が違うのである。きついのぼりの勾配ほど、疲れるし、きついくだりの勾配ほど、勢いよく、物は転げ落ちるのである。
雨でも、1日で、100mmの雨がふったのと、一時間で100mmの雨がふったのでは、被害が違うのである。東京都全体である降水量を観測するのと、港区でそれと同じ降水量を観測するのでは、被害が違うのである。つまり、単位時間当たりに、単位面積あたりに、どれだけの雨(熱量)が落ちたか、これは、雨が降るのは、ないところに、雨が増えること、つまり、エネルギー量の変化を見ているのである。これが、すべての基本になるのである。どのぐらいの変化があったかではなく、どれだけ短い時間に、どれだけ小さな面積に、どれだけの熱量が通過したか、変化させたかである。
それが、激しいければ激しいほど、被害は甚大になる。昔、イギリスの飛行機が、晴天の富士山近くで、乱気流に巻き込まれて、墜落したことがある。乱気流での気圧の差で、エアーポケットに落ちて、はげしく下降した。機体の強度がその加速度に負けて、墜落した。エアーポケットに落ちて、加速度的に下降し、どこかで、それが短時間で止まった。そのときの速度変化、加速度と質量との積の力を作用反作用で受けたのである。それが、機体強度より強ければ、ばらばらになる。それも、どれだけ短い時間の中で、どれだけの速度変化を受けたかで、力が決まるからである。
勾配がきつくなる、より短い時間により狭いところに、エネルギーの変化をうける。風かもしれない、雨かもしれない、雷かもしれない、竜巻かもしれない、地球温暖化がすすめば、その勾配のきつい自然現象が、多くの局所で多発する。それが、必ず、農作物に影響する。それが加速度的に広がるはずである。平均気温が1度ちがえば、その何十倍の変化が伴うはずである。結果はすべて対数である。10倍、100倍、1000倍と広がるはずである。トータル的にはたいしたことがないように、見えるが、同じエネルギーが、短時間に、狭いところに、おき、それがいたるところで発生すれば、北朝鮮からミサイルが飛んでくることの何百倍の脅威があるのである。
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