景気後退確率42.2%、景気後退しない確率57.8%
内閣府の外郭団体、経済企画協会が民間エコノミストの経済予測を集計した3月の「ESPフォーキャスト調査」(回答者32人)を発表した。「今後1年以内に日本が景気後退に陥る確率」を聞いたら、平均は42.2%と、なったそうである。この結果の裏をみれば、今後一年以内に日本が景気後退に陥らない確率は57.8%あるということである。ある意味、健全な状態にあるということである。もし、98%以上、景気が後退するという平均確率がでれば、もはや、国はパニックになっている。多くの企業が倒産し、金融不安になり、政局も不安定になり、治安も悪くなるはずである。国家としての機能も麻痺するはずである。正しく、戦争末期状態、ほんの63年前に起きた状況に近いはずである。逆に98%以上、景気が後退しないとなれば、これはある意味、バブル狂気に近い状態のはずである。人は札束を追い、ギャンブルに東奔西走し、地上げ屋と結託し、ここ掘れわんわんを繰り返すはずである。両極端になっても、人や国家は乱れ、崩壊するはずである。ある意味、景気が後退する確率とならない確率が4対6であれば、よくもなく、わるくもない。ある意味健全な状態のはずである。
そもそも、景気や経済活動は、国家の枠を外れている。個人であろうと、企業であろうと、それは、需要と供給のバランスの上になりたっている。絶対的な指標もなく、あくまで、相対的な関係できまるのである。何かがほしいと誰かが思う。その何かを誰かが持っている。どうしてもそれがほしいと思う。そこに交換がなりたつのである。それが1000円で双方が妥協し同意すれば、それで商売はきまるのである。オークションと同じなのである。それが、大きくより複雑になったのが、今の経済活動なのである。本来は、そこに何の意味もないのである。需要と供給の関係しかないのである。需要とは、何かといえば、人間の欲望や欲求なのである。人より美しく見せたいという欲求があるから、それを満たすような供給がでてくるのである。化粧品、エステ、ファッション等の供給である。それに付随するように、広告宣伝等の需要が、化粧品会社やエステやファッション・アパレル業界からでてくるのである。もちろん、社会が複雑になれば、それを分析解析するような需要がうまれ、その結果エコノミストという職種がうまれ、彼らはその需要に対して供給するのである。あたりまえのはなしなのである。子供のままごとの延長線なのである。複雑にみせたほうが体裁がいいという需要があるから、それをより複雑に見せる仕掛け人が出てくるのである。それがその需要をみたす供給である。
経済とは、あるがままの有形無形のものの交換ゲームなのである。ある会社は業績がいい、ある会社は業績がわるい。それは、需要に対しての効率がいい供給を満たしているからである。業績がわるいのは、需要に対しての効率が悪い供給をしているからである。もっとも、需要がないのに、供給があっても、意味がない。需要を高める洗脳が必要になるのである。ゲームは簡単なのである。需要は、人間の欲望や欲求やそこから派生する必然性から生まれる。そこに対しての効率のいい供給を作ればいいのである。
俗にいう、仕掛けは、ちょっとしたきっかけできまるのである。女子高生が地下鉄で何気なく、今年は、むらさきがいいわね、と話したとする。そこに、広告代理店の人がいたとしよう、「そうか、今年はむらさきがいいのか」と、頭に入ったとする。化粧品のプロモーションつくりがあったとしよう、その広告代理店の人が、「女子高生たちが今年はむらさきがいいと、いってました。それが時代の先取りである」といったとしよう、ブランドの色など、まったく根拠がない、後でどんな屁理屈もなりたつからである。社会性がどうのこうの、トレンドがどうの、時代背景がどうのこうの、そんなのは、まったくの屁理屈なのである。迷っているときに、誰かがつよく、今年の基調は、むらさきで行きましょうといったら、一気に、その方向性で決まるのである。そうなれば、化粧品、アパレル、ファッション、すべてが、むらさきへと動き出すのである。色素、原料関係、それに関る会社に対してのむらさきへの需要がたかまるのである。そして、その需要にたいして効率がいい供給が生まれるのである。仮に、色相心理学で、むらさきの属性があったとし、それが社会のトレンドとかみ合わなくても、今年の短期のファッションという枠であれば、それが活きて来て、それがネットやテレビや週刊誌で取り上げられたら、付和雷同の大衆は、それがいいと思い、それを支持するのである。
景気や経済活動は、結局、それを感じる個人の懐ぐあいで決まるのである。需要がある業界にあって、しかも、効率がいい供給ができないのであれば、その会社の経営者は、変わるべきである。それは、仕事ができないことになるからである。もし、その会社が沈みそうであれば、そこから逃げ出すようにすべきであり、もちろん、逃げ出してもいいように、常に自己を人よりもブラッシュアップしておくべきなのである。それは、個人であっても法人であっても、同じことなのである。結局、判断するのは個人である。会社というのはその個人の単なる集合体にすぎないのである。景気が後退しない確率は57.8%もあるのである。それをどう見るかによって、その人、個人の未来が決まるのである。
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