M-1、優勝、サンドイッチマン、33年間の苦労
確かに、トータルテンボスが面白かった。キングコングは、ただ、スピードがあっただけで、面白さといえば、さほど面白いとは思わなかった。ただ、コントとしては、実に洗練されていて、芸としては、秀でていた。当然に、ハリセンボンが最終ラウンドにのこって、後は、キングコングとトータルテンボスとの勝負だなと思っていたのである。しかし、後、敗者復活枠が残っていたのである。それが、サンドイッチマンだったのである。あまり、見たことのない人だな、それにしては、すこしふけているな、30歳は超えているなとおもっていたのである。そして、敗者復活枠の舞台に立ったのである。突っ込みの伊達みきお(33)に、ボケ担当の富澤たけしが、アンケート調査をするというネタを披露したのである。突っ込みの伊達と、ぼけの富澤とのコンビネーションがいいのである。ボケの富澤がうまくぼけてくれるから、伊達が突っ込んでいけるのである。確かに、面白かったのである。それを見た瞬間に、サンドイッチマンが優勝すると思ったのである。
M-1の歴代の優勝者は、それなりの実力があるのである。2006年、チュートリアル(吉本興業)、2005年、ブラックマヨネーズ(吉本興業)、2004年、アンタッチャブル(プロダクション人力舎)、2003年、フットボールアワー(吉本興業)、2002年ますだおかだ(松竹芸能)、2001年、中川家(吉本興業)なのである。すくなくとも、このM-1を優勝すれば、それなりの地位が約束されるのである。敗者復活からの優勝は始めてであるし、それなりの実力(和芸、人を引き込む技術、安心感)がなければ、審査員との共鳴は起きないのである。
審査員には、先入観がある。今回の場合には、キングコングとトータルテンボスへの期待がある。だから、漫才としてみれば、キングコングは、何の見所もないエンターテイナーなのである。しかし、自信をもって、舞台を仕切る才覚は、十分なのである。だから、メリハリの利いたコントができるのである。そこに先入観ができ、予想以上の高得点をはじきだしたのである。トータルテンボスとサンドイッチマンのどちらが面白いかと、率直に聞かれたら、迷うことなく、サンドイッチマンと帰ってくるだろう。だから、決勝戦で、サンドイッチマンが飛びうけて面白くなければ、サンドイッチマンの勝機などなかったのである。規制にできたものをぶちやぶるためには、すくなくとも、実力差で2割の蓄積の差(実力の差)がなければ、キングコングやトータルテンボスといったこれはできるというすりこまれた情報を持つものに勝つことはできないのである。結成10年目以内の漫才師が、今年のM-1には、4239組がでたのである。2006年が3922組、2005年は3378組、今年と2年前では、およそ1000組増えているのである。それを勝ち抜いたのであるから、サンドイッチマンの実力はたいしたものだといえるのである。
この業界では、確かに運と力が大切なのである。歴代のM-1の優勝者は、ほとんどがやはり吉本興業所属なのである。だから、ある程度の力さえ、あれば、その運は事務所が補ってくれるのである。だから、フットボールアワー、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、吉本興業の戦略で、M-1を攻略することができたのである。もちろん実力がなければだめだが、実力があっても、サンドイッチマンみたいに、運がないと、時間がかかるのである。これまで、家賃6万8000円の1DKのねずみがでるというアパートにいっしょに住んで、このチャンスがくるのを待っていたのである。ネットで調べたが、事務所も名前も聞いたことのないところなのである。だから、ここまで、名前が出なかったのである。そして、何かの機会で、その実力が出てきた。そして、得てしてこうゆう苦労して上がってくる人がでる時には、対抗馬はあまりいないものなのである。もし、チュートリアルが2007に出ていれば、間違いなくチュートリアルなのである。そのときは、サンドイッチマンの優勝はないのである。
これから、サンドイッチマンには、順調に仕事が入ってくるだろう。33歳、宮城から上京し、正しく屈折10年なのである。自分たちよりも若い人たちが、それなりに売れてはぶりがよくなるのを尻目にし、よく、腐らず、諦めずに、がんばったものだと思うのである。芸をますます磨き、面白い漫才を見せてくれることに期待するのである。
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