東芝とシャープ、液晶とLSIとで、相互供給、エコ路線の合流か
実に、東芝とシャープは、頭のいい戦略をとったものである。お互いが、エコを中心にした路線をとっている関係で、こうなるのは、当然といえば当然なのだが、これも、生き残り戦略を考える上で、必要不可欠なことになるだろう。ある意味、クロスライセンス以上な、包括的事業締結を意味しているのである。それは、お互いの強み通しを相互にやり取りするというものである。シャープの液晶パネルと東芝のシステムLDI(半導体事業)を相互に、供給するというものなのである。主力の基幹部品である。それをバーターしようというのである。今後、両者の資本提携まで発展するかについては、現時点では考えていないというが、明らかに、今後、デジタル化がすすむ中で、東芝製のデジタル製品とシャープ製のデジタル製品での内部設計でのインターフェイスは、同じ仕様や規格で進められるし、商品がかぶる分野に関しては、お互いの強みのあるところを、相互補完し、WIN-WINの関係を模索するはずなのである。市場占有を両者で、1位2位を分け合うようにしましょうというぐらいの関係は出来ているはずなのである。両者の資本締結まで、当然、どこかで、結びつくことが考えられるのである。
電機業界も、デジタル製品化の波を受けて、激しい業界の再編と事業提携へと動き出したのである。銀行と同じように、しがらみを越えて、業務提携をしなければ、グローバル市場に太刀打ちできなくなったようである。韓国の李明博新大統領のもと、韓国企業も、国のバックを受けて、勢力拡大を図るはずであるし、その裏には、中国企業の存在もあるのである。日本の官僚制度のように、事なかれ主義では、国家財政とおなじように、赤字がつづけば、しまいには、倒れる危険があるのである。国家は、破綻しないだろうが、民間企業は、つぶれてしまう可能性があるのである。東芝だって、日立だって、トヨタだって、松下だって、赤字を出し、それが積もり積もれば、つぶれてしまうこともありうるのである。銀行や証券や医薬品が、国際競争力がなかったために、いち早く再編が起きたのである。その波がお家芸だった家電や事務機器まで押し寄せているのである。
世の中の動きは、加速度的にデジタル化、高品質化、高密度化、ハイスピード化、そして、省エネ化、コンパクト化、多機能化に流れているのである。これを一社で、まかなうことは出来なくなるのである。市場が、国内から海外へとシフトしていっているのである。戦国時代では、それぞれが、力を蓄え、覇権を争っていたのである。しかし、国内だけではなく、海外との覇権が出てきたのである。それが明治維新である。幕末の黒船来襲から、日本が近代国家として明治政府を立ち上げ、そして、廃藩置県を行い、中央集権的国家として、生まれ変わらなければ、日本も列強の植民地になったのである。それと同じことをしなければ、つまり、日本のお家芸の家電産業にも、集約化を進めなければ、もはや、台頭してきた韓国、中国企業も含めての国際競争に対応できなくなったのである。
シャープと東芝が連携したことで、テレビのパソコン化、パソコンのテレビ化が加速するのである。それに、モバイルとしての携帯、DVD、オーディオ機器、そして、ドキュメント機器(コピーやインクジェット)が連動してくるのである。パソコン化したテレビに、地上デジタル放送、衛星放送、そして、ネットの光通信が接続されるのである。そこから、家庭内であれば、各部屋にワイヤレスで、情報を飛ばし、ひとつのネットワークが出来るはずなのである。東芝とシャープは、それに向けた規格を統一しようとするはずなのである。どこかで、ゲーム機器のメーカーとの連携も視野に入れているはずである。
東芝とシャープが連携したことで、松下、日立、東芝とで、共同出資して作った液晶パネル生産会社「IPSアルファテクノロジ」から、東芝が離脱することになるのである。それと呼応して、松下、日立、キヤノンが薄型テレビの核となるパネル事業で提携することに合意したのである。キヤノンは、テレビ事業へ、何とか進出したいと考えているのである。提携を模索するのは、GIVE & TAKE であり、各企業が、WIN?WINの関係で成り立たなければ、提携など起きないのである。キヤノンの強みは、カメラとドキュメントなのである。松下、日立が弱いのは、ドキュメントなのである。GIVEとは、自分が特許で抑えているものの使用許可、TAKEとは、自分たちがもっていない技術の供与である。今後、クロスライセンスが色々とやり取りされるはずなのである。
家電関連、事務機器関連、電子デバイス関連、それぞれにそれなりの会社があるのである。
家電では、シャープと東芝、松下と日立、ソニーは韓国企業と連携している。事務機器では、キヤノン、リコー、ゼロックス、京セラミタ、エプソン、(シャープと東芝も松下もコピー機器はある)、電子デバイスでは、村田、TDK、京セラ、太陽誘電、(松下も電子デバイスはある)、すべては、日本を代表する大企業ばっかりである。そのほかに、携帯、パソコンでは、NECや富士通が事業をしている。すべてが、どこかで、つながっているのである。そして、今後、それぞれの企業が、どの企業と仲良くなるかを鮮明にしてくるのである。もはや、単独で、すべてをやることは、不可能なはずなのである。巨額な資本を投資するなら、分散させず、自分たちが強いところに一極集中して、投資するのが、今後の流れになるはずなのである。そうしなければ、新大統領の下、経済成長をあげてくる韓国経済やオリンピックを前にして加速する中国経済に勝てなくなるのである。どのような企業の合従連衡が起きるか、それにより、それぞれの株価は大きく変化するはずなのである。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 東芝とシャープ、液晶とLSIとで、相互供給、エコ路線の合流か
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.nano3000.com/cgi-bin/movabletype/mt-tb.cgi/237

コメントする