2007年2月アーカイブ

 いつの間にか、私も年をとった。振り返れば、いつでも青春時代が脳裏に蘇る。しかし、それは、記憶であり、現実の姿ではない。それは、それでいい。誰でもが、時間軸の中で生まれ、そして消えていく。だんだんと過去が大きくなり、残された未来が少なくなる。順番である。そう割り切るしか方法がない。そう、それはそれでいいことなのだ。

 学生から社会にでる人がいる。ひとつの転換期である。不安と期待とが交錯する。誰でもが経験することである。自分と外部との関係が大きく変化する時である。今まで交流のなかった外部と作用を起こすのである。学生であれば、学生という範囲の中で考えればよかった。今度は、一気にそれが膨らむのである。先輩がいる。上司がいる。外部の会社の人がいる。自分も、社会人という立場で他者と接しなければならない。学生の世界での交流とも違う。アルバイトという立場で接した関係とも違う。

 我々は、NANO3000も含め泡レスミキサーXP等の装置を作っている。装置で大切なもののひとつに、制御がある。とくに大切なのは、フィードバック制御の考え方なのである。入力があり、その結果出力がでる。何も制御がなければ、入力に対して、ある値の出力がでる。ただ、情報は一方にながれ、我々はある値を得ることしかできない。もし、我々がある値ではなく、その値(特定した値)がほしくても、それを正確に制御することはできない。あるばらつきの範囲のなかの結果しか得られないからである。出力側にその値を特定できるセンサーを入れてやれば、その値は何かの数値として特定することは可能である。しかし、それだけで、出力をその値に導くことは不可能である。制御をかけるには、その値を入力側に返して、入力側を変化させなければならない。当然に入力側も可変できることが条件になる。ある条件で動いている。入力に対して、出力がでる。そのセンサーがある特定の値を示している。それが求めるものよりも上であれば、そこから入力側に対して、上であるから下に行くように命令・指令が下る。入力が変化する。それが正しければ、今は正しいという命令や指令が下る。それにより、常に出力の値を監視し、その値を入力側に返している。それをフィードバック制御、回路上は閉ざされて出力から入力へ帰っているので、ループ回路と呼ぶ。自動機械は、すべて何らかのフィードバック制御のループ回路で構成されている。装置をやるものの基本中の基本の考えである。

 人は、どこからともなく、生殖の結果、生まれる。しかし、まだ、己はいない。いたとしてもそれを記憶として保持できない。だから、連続とした時間の中で己を己として捉えることはまだ出来ない。やがて、脳の中に記憶が定着し、己が時間軸でつながった連続したものとして把握できるようになる。それは、己と己の外にある外界(時空間)との関係で己が捕らえられることになる。やがて、己は、時間軸の中で成長し、己の前に己と同じような形をした存在とたくさん接触することになる。己は外界を見る。それを他人と感じるようになる。他人が無数いてそれぞれが己と同じような意思をもって何かを形作っていると感じる。それが集団として現れてくる。己から見れば集団は一対多という関係になる。多になれば、己と同じような個性は消えて、ひとつの漠然とした波になる。己はその波と接触し影響を受けることになる。それが社会というものと気づく。時間軸に対して、己は己と社会との境(界面)を意識するようになる。結果その界面を通して己は社会の影響を受ける。自分のわがままは通らないし、己のわがままを通そうとすると社会の圧力がかかる。社会との界面を避けようとする。軋轢がないように溶け込もうとする。しかし己がある。己は消えない。

 美粒は化粧品会社にも装置を販売している。化粧品会社は音レス高圧乳化装置NANO3000で化粧品を作り、商品を販売している。彼らにとっては、NANO3000は、ひとつの手段であり、すべてでは決してない。当然だが、すべての商品を高圧NANO3000を使用してはいない。一部の商品をNANO3000を使用しているとも公表していない。
 
 私には、ひとつの強い思いがある。それはいたわりのある化粧品をつくりたいというものである。音レス高圧乳化装置NANO3000は、最大300Mpaの高エネルギーを製品にかけれる。通常の装置はエネルギーを何かにぶつけるために、一気に乱れる。それをインパクトだといっている会社もある。製品もつぶれるが、装置の心臓部もひずみをもちダメージをもつ。乱れが製品に内在する。音レスNANO3000は、高いエネルギーをかけても乱れない。それは、国際特許多段式減圧モジュール機構に起因することである。大気に戻る過程で商品自身に現れる自己組織化によって秩序や調和が製品の中に生まれてくる。私は、それがいたわりのある化粧品になると信じている。その思いのために化粧品を作った。だから、美粒が作る主要な商品すべてをNANO3000を通さねばならぬと思っている。

多段減圧モジュールと化粧品メモリアアクエと人生への考察

 風のない日だまりの空間にいる。時々冷たい風が頬を刺激する。確かに光は粒子でもある。その一つ一つの力が頬を暖かくする。このまま時間がすぎれば私はこの空間に溶けていくようだ。そうあってほしいと願う。

このアーカイブについて

このページには、2007年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年1月です。

次のアーカイブは2007年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0